Echigo Tsumari online shop

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2019/10/06 16:00


今回の主人公は、東下組農産物加工所で働く水落君江さんと村山桂子さん。
普段は、うぶすなの家でもお世話になっているお二人は、「すいか糖」の生産者です。

「すいか糖」は搾り出したすいかの水分エキスを、ぐつぐつと時間をかけて糖度が65度になるまで煮詰めます。
一瓶に、なんと大きな黒皮すいかが1.5~2個分使用されており、無添加の自然の甘さが特徴です。

※たくさん収穫された黒皮すいかと、果実から水分を搾り出す装置

「すいか糖」は、砂糖が高価な頃から、糖分を摂取するための保存食として、
また、昔ながらの民間療法の薬としても食べられてきました。

汗と一緒に出てしまったミネラルを補い、体内の毒素排出を促す成分がつまっています。
まさに、天然のサプリメントです。

この農産物加工所ができたのは、今から8年前位前のこと。
2004年の中越地震を受け、復興と将来を考える会を立ち上げる際に、
何かできないかと始まったのがきっかけでした。

そこで、空いている田んぼを使っての、すいかの栽培が始まりました。

※すいか農家の小宮山清一郎さん。毎年たくさんの黒皮すいかを作っています。

収穫した、すいかを利用してすいか糖づくりが始まりました。
それから数年後、大地の芸術祭のリデザインプロジェクトによって、

古いデザインから生まれ変わった現在のパッケージもできました。 

可愛らしさに、思わず手に取りたくなる洗練されたデザインのパッケージ。
すいかの皮のような包みを開くと、すいか糖ができるまでの工程を示す文字が、
まるで、すいかの種のように並んでいます。

上蓋となる和紙には、山桜の木でできた「糖」の文字の印鑑を押しています。
(お二人は、これがなかなか押しにくいのと笑っていました)

とにかく、丁寧に一つづつ包まれていくすいか糖。お二人の人柄までぎゅっと詰まった一瓶なのです。

この加工所は、十日町市立東下組小学校が廃校となった校舎の中にあります。

「今は地域のコミュニティの場として、他の用途でも校舎が使われているけれど、
いつなくなってしまうかはわからない。そしたらすいか糖づくりも終わりだね」などと話しながら、
学校中には、甘じょっぱい匂いが充満し、のんびりとした時間が流れていました。

「すいか糖」は、毎日スプーン1杯がおすすめです。
無添加なので、冷蔵庫で保存してお早めにお召し上がり下さい。

「すいか糖」は越後里山現代美術館[キナーレ]内のミュージアムショップと
大地の芸術祭の越後妻有オンラインショップで販売中です。

うぶすなの家も、11/2.3.4の3日間うぶすなの家収穫祭として開館します。
今年最後の開館日、ぜひ遊びにいらして下さい。
お待ちしております!!

「大地の芸術祭」の里 ミュージアムショップ
羽鳥めぐみ